会の名は京都帝国大学総長の木下広次博士によって名付けられました。
「芝蘭」の出典は「孔子家語」の一節で芝蘭とはラン科の紫蘭ではなく、芝と蘭とは別々の植物であり、先ず芝(シ)は芝生(シバフ)とは違い霊之(レイシ)を言い、老木の根に寄生菌によって生ずる硬い褐色棒状の塊で芳香があり、中国では古来より瑞草として珍重したと伝えられています。
また、蘭(ラン)は、キク科の蘭草(ランソウ)で、花屋の店頭を飾るラン科の蘭とは全く別で、蘭草もまた、古来より神草で、芳香を発すると言われ、霊之も蘭草も共になかなか入手し難く、貴重とされ、医師たる者はこのようにありたしと願い命名されたものである。
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