3月11日に発生した東日本大震災では同窓の皆様からお見舞いの言葉をいただき真にありがとうございました。また、全国から災害派遣チームや医療救護チームにご参集いただき、厚く感謝申し上げます。
私事、10階の研究室は書棚が全部倒れて本と書類の海になってしまいましたが、幸い自宅にはさして被害がありませんでした。
県の救急医療協議会で災害担当副会長を務めており、宮城県沖地震への備えをテーマとして5年前に仙台で日本集団災害医学会を主宰した経緯もあって、発災以来県の災害対策本部に詰めてきました。現在は県庁16階に支援室を置かせていただいて、被災地のニーズを把握しながら医療救護活動と市・町役所、保健所の支援をしています。
予想を超える被災規模の大きさと職員の被災のために、また、通信手段や移動手段が制約され、自治体には緊急ファンドがないこと(初めて知りました)も相まって、県や市町の動きが遅く、1ヶ月経ってなお避難所の実態も的確に把握できていないのが実情です。このため、知人や団体、ユニセフ協会、関係企業等に協力を仰ぎながら、被災者救護や市・町の活動を援けるべく、現場の要請やニーズに迅速に対応するための活動をしています。
これまでに、衛星電話、モデム付きPCの供与とセットアップ、避難所巡回用車両や原付、水タンク、トイレ清掃キャンペーン用具など、県・市が調達できない物品の供与やボランティアの派遣などを行ってきました。
この活動は発災後2週目ごろから原資なしで続けており、無償援助が得られないものは研究費を充てていましたが、被災地までのタクシー代やボランティアの食事、宿泊など、研究費で支弁できないものも多く、自費負担が重くなってきました。このため、支援室の活動に必要な諸費用に自由に使える財源を確保したく、もし可能でしたらカンパのご協力をいただけると幸いに存じます |