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京都大学「医学領域」産学連携推進機構
2003年度 第1回 産学連携セミナー(公開)

2003年度第1回 産学連携セミナーは、文部科学省 科学技術振興調整費 新興分野人材養成プログラムとして採択されました「先端医学領域知的財産ディレクター養成講座」の開設記念公開セミナーとして開催いたします。
当講座は、京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻 修士課程に、知的財産経営学コースとして、平成16年4月より開講となります。
「医学領域」医学連携推進機構は、修士課程学生の実務教育の場としてその体験の場を提供することにより、今後の産学連携を担う人材養成を目的に、当講座を支援して参ります。



文部科学省 科学技術振興調整費 新興分野人材養成プログラム
先端医学領域知的財産ディレクター養成講座 開設記念公開セミナー
探索医療と知財
〜特許がわかる・創薬がわかる・大学が変わる〜

日 時: 11月26日(水)16時〜19時
場 所: 医学部B棟3階 基礎第一講堂
地図および交通手段
http://www.kyoto-u.ac.jp/image-2002/kmap/map1f.htm
画面上、「7.交通案内〜キャンパス別」より
【吉田キャンパス】を選択し、「医学部構内」をクリックして下さい。
参加費: 無料
定 員: 150名(事前申込者優先)
お申込: FAXまたはe-mailにて下記宛にお申し込み下さい。
参加申込書PDF

京都大学「医学領域」産学連携推進機構
FAX 075-751-0950
e-mail liaison@phy.med.kyoto-u.ac.jp


内 容
開会挨拶:

16:00〜16:20
京都大学大学院医学研究科長 本庶 佑
文部科学省研究振興局ライフサイエンス課長 戸谷 一夫


講演:
  16:20〜16:40
「大学の生み出す知的財産とは」
京都大学医学研究科 知的財産経営学コース 併任教授
(現 九州大学大学院法学研究院 教授)
熊谷 健一
大学が生み出す知的財産を産業界で活用することが求められている。大学が生み出す知的財産のうち、代表的なものは、特許であるが、コンピュータプログラムやデータベース等の著作物や各種データ等のノウハウも大学にとっては貴重な知的財産であり、特許をより活用するためにも著作権やノウハウを適切に管理することが重要である。知的財産を活用することは大学の研究者の責務であることから、知的財産制度の現状や概要について簡単に紹介する。

16:40〜17:00
「探索臨床研究と知的財産」
京都大学医学部附属病院 探索医療センター検証部 教授
福島 雅典
2001年に探索医療センター(TRC)が設置されて以来、鋭意トランスレーショナルリサーチの実務基盤の整備をすすめてきた。TRCは事実上、我が国初の開発から臨床試験まで一貫して行うアカデミアの医薬品開発部門である。公募の6流動プロジェクトを支援する過程で、非臨床研究からプロトコル作成、そして臨床試験の実施体制まで、開発部・検証部・臨床部の役割も明確となり、各部の連携の仕組みもほぼ出来上がった。京都大学医学部のポテンシャルは高く、流動プロジェクト以外にも、臨床開発テーマが目白押しの状況である。戦略的特許出願は焦眉の課題であり、企業との諸契約も待ったなしである。今回は流動プロジェクトを実例としてTR知財管理と企業化に関連し、TR実施においてどのような問題がでてくるのか紹介しつつ、TRC整備の方向について述べる。

17:00〜17:20
「出願から権利化までの道のり」
京都大学医学研究科 知的財産経営学コース 特任講師
(現 三枝国際特許事務所 弁理士)
藤井 淳
わが国の医療技術は世界的に優れていることは言うまでもないが、医療分野の特許戦略は発展途上にある。しかし、医薬、治療方法等の発明を含めた医療分野の研究成果は、医師又は医療機関の財産となるべきものであり、また場合によっては積極的に開放しなければならないこともある。これらの目的を達成するためには、特許出願というものが必要不可欠になるはずである。そこで、医療分野における特許戦略を進める上で留意すべき点につき簡単に述べる。

17:20〜17:40
「権利侵害と訴訟 〜特許侵害訴訟の動向〜」
京都大学医学研究科 知的財産経営学コース 非常勤講師 
(弁護士)
辻 淳子
知的財産制度の強化、知財立国が声高に提唱される今日においては、知的財産権訴訟が注目を集めており、また、その充実・迅速化に向けて、法律の改正も近時頻繁に行われているところである。もっとも、増えつつある特許侵害紛争においても、訴訟まで発展するケースは今のところまだ限られていることから、今後の権利行使あるいは防衛に備えて、特許侵害訴訟の概要、件数の増大や期間の短縮が進んでいる訴訟の現状、関連する最新民事訴訟法改正点を簡単に説明する。

17:40〜18:00
「法人化後の職務発明の取り扱い」
京都大学医学研究科 知的財産経営学コース 特任教授 
(現 京都大学客員教授)
寺西 豊
これまでの大学の使命である教育・研究に加えて、大学の第三の使命として社会貢献が求められている。その1つが研究成果の社会への還元であり、これを具体化するには研究成果から生じる発明を権利として確保する必要がある。このような考えに基づき、国立大学法人化後には、教官のなした発明を原則機関帰属とすることが適当とされている。そこで、独法化後の大学で生じる発明の権利の帰属に関して、京都大学における現状の取り組みと基本的な考え方を説明する。

休憩:
  18:00〜18:10

パネル討論:
  18:10〜18:50
司 会 大滝 義博
株式会社バイオフロンティア パートナーズ
代表取締役社長 農学博士

パネラー 上記講演者および
平野 惠稔
京都大学医学研究科 知的財産経営学コース 非常勤講師
(現 弁護士法人 大江橋法律事務所 弁護士 弁理士)

閉会挨拶:
  京都大学医学部附属病院長 田中 紘一

総合司会:
  田中 秀穂
京都大学医学研究科 知的財産経営学コース 助教授


当セミナーに関するお問い合せ先

京都大学「医学領域」産学連携推進機構
〒606-8501
京都市左京区吉田近衛町 京都大学医学部構内
Tel 075-751-0909
Fax 075-751-0950
e-mail liaison@phy.med.kyoto-u.ac.jp

 

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